『洗馬』(大判錦絵)は、安藤(歌川)広重(1797~1858)の「木曾海道六拾九次」シリーズの中で最も有名なものの一つです。
信州の奈良井川での月夜の情景を描いたこの作品には、広重らしい日本的な情調が漂い、どこか懐かしさすら感じさせられます。
『宮ノ越』(大判錦絵)は、安藤(歌川)広重(1797~1858)の描いた「木曾海道六拾九次」シリーズの中の一枚です。
この作品では背景の樹木の表現が極めてユニークで、全体として広重一流の穏やかな日本的情調が感じられます。
『庄野』(大判錦絵)は、安藤(歌川)広重(1797~1858)の「東海道五十三次」シリーズのうちでもとくに名高いものです。
斜めに描かれた竹藪に交差するように、これまた斜めに描かれた雨が降りつけていますが、どこか親しみのようなものが湧いてくる、広重らしい情趣が感じられる作品です。
『夜梅』(中判錦絵)は正式なタイトルを『風流四季歌仙 二月水辺梅』といい、鈴木春信(1725~70)の数ある美人画の中でも特に有名なものです。
黒一色で塗りつぶした背景に浮かび上がる白梅と小川の流れ、そして春信的な楚々とした佳人(右)と若衆(左)・・・
ほのかな梅の香が漂ってくるかのような風雅な夜の情景です。
『蒲原』(大判錦絵)は、安藤(歌川)広重(1797~1858)の描いた「東海道五十三次」シリーズの中でも特に有名なものの一つです。
雪に覆われた蒲原の静かな情景が民衆の生活と溶け合い、広重ならではの詩情に満ちた作品です。
小林清親(こばやしきよちか)(1847~1915)は、江戸浅草に生まれた明治時代の浮世絵画家です。
彼は写真術や西洋画、日本画といった浮世絵以外の諸分野をも勉強し、光線効果を取り入れた独自の画風を生み出しました。
この『東京新大橋雨中図』(1876年 横大判錦絵 22×33㎝ 東京国立博物館)は、そんな彼の近代的手法で描かれていて、やや感傷的な明治情緒が感じられ、「明治の広重」とも称されたこの画家の代表作と見なされています。
『長久保(ながくぼ)』(1840年 多色刷木版画 22×34㎝ ロンドン、大英博物館)は、安藤(歌川)広重(1797~1858)が渓斉英泉(1790~1848)と共同制作した「木曾海道六拾九次」シリーズ(全46枚)の白眉です。
木橋を渡る4人の人物と馬が月光を背景にシルエットとして浮かび上がり、川面の藍色の効果も冴えていて、広重特有の日本的情調に満ちあふれた作品です。
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