アメリカ絵画

2017年2月19日 (日)

図書館

図書館

 

 

金曜日の夕刻

町の図書館に寄ってみる

 

複合施設の中にある

ワンフロアの広々としたライブラリー

 

館内に入るや

あの好ましい静けさとほのかな書物の香り

 

気持ち毛羽立った鼠色の敷物が

耳障りな足音を消してくれる

 

長い木製の棚から一冊の本を手に取り

背もたれのない小さな椅子に腰を下ろす

 

バッグは椅子の下に置いておこう

ここでは 棚の片側が背もたれになってくれる

 

読み始める

よほど面白ければ借りようか

もっとも今日はカードがないので借りられないのだが

 

どうやら借りるほどではなさそうだ

もう一冊 棚の最下部から取り出してみる

立ち上がると 軽いめまいが

平日最終日の疲労感

 

こんなふうに 本を手にして小一時間を過ごす

無数の書物と熱心な読書家たちに囲まれて

 

出入り自由で知的興味をそそられるこの静謐な空間

やはり何度でも訪れたくなる

2017年2月19日

2013年4月21日 (日)

シングルスカルにのるマックス・シュミット (イーキンズ)

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『シングルスカルにのるマックス・シュミット』(1871年 油彩・カンヴァス 83×118㎝ ニューヨーク、メトロポリタン美術館)はスポーツの情景を得意としたトマス・イーキンズ(アメリカ 1844~1916)の代表作です。

こちらを振り向いているのが友人のマックス・シュミットで、その向こうでシェルを漕いでいるのが画家自身です。

2013年3月21日 (木)

湖のある風景 (オールストン)

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ワシントン・オールストン(アメリカ 1779~1843)は、19世紀前半のアメリカ・ロマン主義絵画を代表する画家です。

『湖のある風景』(1804年 油彩・カンヴァス 97×130㎝ ボストン美術館)は、『砂漠のエリヤ』等とともに彼の代表作と見なされているもので、雄大で荒涼とした風景の中に精緻に描かれたさまざまな様態の樹木が配され、オールストン一流のロマン派的画境がよく認められます。

2013年1月24日 (木)

余暇 (チェイス)

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ウィリアム・メリット・チェイス(アメリカ 1849~1916)はアメリカ印象主義の代表的画家として数多くの肖像画や風景画を描きましたが、美術教師としての仕事も重要で、門下からはホッパーやオキーフやシーラーらそうそうたるアーティストが輩出しています。

『余暇』(1894年 油彩・カンヴァス 65×90㎝ フォートワース、アモン・カーター美術館)は彼の風景画の代表作の一つで、明るい陽光の下で余暇を楽しむ人々のくつろいだ様子が、彼一流の印象派的タッチで美しく描かれています。

2012年12月 9日 (日)

アメリカの湖 (コール)

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トマス・コール(アメリカ 1801~48)は19世紀前半のアメリカ風景画を代表する画家で、「ハドソン・リヴァー派」(ニューヨーク州のハドソン川周辺の景観をロマン主義的手法で描いた一連の画家たち)の始祖と見られています。

この『アメリカの湖』(1844年 油彩・カンヴァス 46×62㎝ デトロイト美術館)は、彼の円熟期に描かれた作品です。

一人のアメリカインディアンが静寂な湖に見入っているという設定ですが、その色調の見事さや画面に横溢する静謐な情調等において際立っており、アメリカの原始的大自然をこよなく愛し、文明化を嫌悪したコールの面目躍如たるものが感じられます。

2012年11月19日 (月)

砂漠のエリヤ (オールストン)

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『砂漠のエリヤ』(1818年 油彩・カンヴァス 125×185㎝ ボストン美術館)は、「アメリカのティツィアーノ」と呼ばれたアメリカ・ロマン主義の画家ワシントン・オールストン(アメリカ 1779~1843)の代表作です。

オールストンは若い頃ロンドンやローマで学び、クロード・ロランやターナーの影響を受けましたが、後には独自の雄大で文学的趣味のある画境を開きました。

この作品のテーマは聖書のエピソードに基づくもので、大ガラスからパンをもらい受ける預言者エリヤが描かれていますが、どんよりとした雲、節くれ立った不毛な木など、オールストンらしいロマンチックで荒涼とした気配が感じられます。

2012年10月22日 (月)

ミズーリ川を下る毛皮商人たち (ビンガム)

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ジョージ・ケイレブ・ビンガム(アメリカ 1811~79)の『ミズーリ川を下る毛皮商人たち』(1845年 油彩・カンヴァス 74×93㎝ ニューヨーク、メトロポリタン美術館)は、19世紀のアメリカ風俗画を代表する名作と見なされています。

アメリカ北西部を流れるミズーリ川での1シーンを描いたこの絵からは、当時の開拓者たちが体験していた危険で野蛮な雰囲気は感じられません。

ほの柔らかい光の効果の中で、ややロマン的に描かれた毛皮商人の親子とペットの猫、そしてミズーリ川の穏やかな流れの中に、作者ビンガムのアメリカの大自然に対する敬虔な畏怖と親愛のようなものが感じられます。