ミュージック

2014年6月14日 (土)

『言えない秘密』サントラ

ハマってしまった映画『言えない秘密』(2007年、台湾)のサウンドトラック(台湾版)をアマゾンで購入しました。

この映画では、奇抜なストーリーや映像美等もさることながら、内容によくマッチした美しい音楽も大きな魅力になっています。

台湾版では、写真集の最後にオマケのようにCDが付いている、という体裁をとっています。

こんな感じ(ヒロインにハマリ役だったグイ・ルンメイはほんとに綺麗ですね)。

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トータル(全25曲)でも50分余りなので、あまり聴き疲れしません(曲ごとに映画のシーンがよみがえって来て、なかなか充実した時を過ごせました)。

『言えない秘密』サントラ

2012年10月30日 (火)

バフチサライ宮殿の噴水に

『バフチサライ宮殿の噴水に』というロシアのロマンス(抒情的小歌曲)は、プーシキンの詩にブラーソフという人が曲をつけたもので、比較的よく知られている歌だと思います。

今回は、ベーラ・ルデンコという歌手が歌ったものをリンクしましたが、この抒情詩の日本語訳と解説を載せたサイトを見つけたので、リンクさせていただきました。

ロマンス『バフチサライ宮殿の噴水に』の解説

『バフチサライ宮殿の噴水に』

2012年9月27日 (木)

ロマンス『ぼくはひとりで道に出る』(レールモントフ作詞)

以前、取り上げたことのある『ぼくはひとりで道に出る』(ヴィハジュー・アジン・ヤ・ナ・ダローグ)という抒情詩は、ロシアの夭折の天才詩人レールモントフの数ある抒情詩の中でも最も有名なものの一つですが、この詩に基づいて作曲されたロマンス(抒情的小歌曲)もまた名高く、往年の名歌手たちが歌った数多くの録音が残されています。

中でも、アンナ・ゲルマンという女性歌手が歌ったものが有名で、私も気に入ってはいるのですが、今回はナターリア・ジャールという人が歌ったものをリンクしてみました。

その表情豊かで情感のこもった歌い方はどこか魅惑的ですし、ピアノのシンプルな伴奏もなかなかイイと思います。

『ぼくはひとりで道に出る』

2012年7月 8日 (日)

霧の朝

Photoイワン・ツルゲーネフ(1818~83)は、一般的には小説家として知られていますが、そのキャリアの初期と後期においては優れた詩も書いていて、彼の作品がいかにリリシズムに富んでいたかを物語っています。

『霧の朝』(ウートラ・トゥマーンナエ)というロマンスは、ツルゲーネフが書いた詩に、アバザという作曲家が曲を付けたもので、ロシアのロマンスの中でも最も有名なものの一つです。

詩の内容は、霧立ち込める雪景色の荒野を馬車に乗って行く作者が、ふと、昔、故郷で体験した人々との出会い、別れ、恋などを思い出し、しばし追憶にふける、というもので、その内省的な雰囲気が、付けられた旋律の感傷性とよく溶け合い、魅力的な抒情的小歌曲になっています。

ご参考までに、拙訳を載せておきたいと思います。



霧の朝



霧の朝、灰色の朝、

哀しき畑は雪で覆われ・・・

ふと思い出す、過ぎ去りし時、

懐かしき顔々が浮かび来る。



思い出すは、熱のこもったおしゃべり、

情熱的なまなざし、内気なまなざし、

初めての出会い、最後の出会い、

密やかな愛しき声音。



思い出すは、別れの時の不可思議な微笑み、

遠く過ぎ去りし、故郷での事々・・・

絶え間なき馬車の車輪の音を聞きつつ、

広漠たる空を物思わしげに見やりつつ。

『霧の朝』

2012年6月25日 (月)

金色の林は語り終えた・・・

セルゲイ・エセーニン(1895~1925)といえば、甘美で感傷的な抒情詩を書き、多くの浮名を流して夭折したロシアの詩人、といったイメージがつきまといますが、本国ではいまだに高い人気を誇っている国民詩人だそうです。

彼の作った抒情詩の多くが曲をつけられて、ロマンスとして歌われていますが、それら多くの抒情的小歌曲の中でも、『金色の林は語り終えた・・・』(アドガヴァリーラ・ローシャ・ザラターヤ)は、最も人口に膾炙しているものの一つかもしれません。

農民の子として生を受け、ロシアの自然を愛し、農村風景を美しく詠ったエセーニンは、その甘美な感傷性を大きな特色としていますが、この詩にもそのような傾向が大いに感じられ、ちょっとセンチな旋律と相まって、聴く者を魅了してくれます。

この詩は全部で6連あるのですが、ロマンスの中で出てくるのはそのうちの1、3、4連です。


「白樺のにぎやかな舌でおしゃべりしていた

金色の茂みが ふっと口をつぐんでしまった

鶴たちも かなしげに飛びすぎながら

もう誰のことも 惜しんではいない・・・


ひとりで 裸の荒野に立っていると

風が 鶴を遠くへはこんでいく

ぼくは たのしかった若い頃の思いでいっぱいだけれど

過ぎたことなんか すこしも悔やんではいない


いたずらに流れた日々を 悔やまないし

心の中のライラックの花も 惜しくはない

庭で 赤いななかまどの焚火が燃えているけれど

それは誰を暖めることもできやしない・・・」(K.岡林氏訳)

『金色の林は語り終えた・・・』

私はあなたに出会った

『私はあなたに出会った』(ヤ・フストレーチル・ヴァース)は、ロシアのロマンス(抒情的小歌曲)の中ではかなり有名なもので、詩はフョードル・チュッチェフ(1803~73)によるものです。

チュッチェフは19世紀の詩人で、「哲学詩」の先駆者と目されていますが、その神秘的で謎めいた、自然と愛、宇宙と人間との交感等をモチーフとした象徴主義的な作風は、同時代の詩人たちの中でもかなりユニークなもので、後のロシア詩にも大きな影響を与えました。

『私はあなたに出会った』という抒情詩は、チュッチェフが高齢になってからある若い婦人に恋をした時の心境を詠ったもので、人生の晩秋にふと吹き寄せてきた春の風のような恋をすることによって、ひと時、かつての青春時代のみずみずしい感性と陶酔を味わっている夢見心地の老詩人の思いが託されています。

ワタクシゴトになりますが、学生時代にこのロマンスを学友二人と一緒にステージの上で歌ったことがあり、思い出深い曲になっています。

ここではニカ・レオニという歌手がギターの伴奏で歌っていて、かなり個性的なアレンジが施されていますが、なかなかムーディーなロマンスに仕上がっていると思います。

『私はあなたに出会った』

2012年4月30日 (月)

英語の歌

今も昔も、そしてこれからも、永く聴かれるであろう「英語の歌」、そしてまた永遠の「青春の歌」だと思います。

1.心の愛(スティービー・ワンダー)

2.幸せの黄色いリボン(トニー・オーランド&ドーン)

3.胸いっぱいの愛(バングルズ)

4.オネスティ(ビリー・ジョエル)

5.イフ・ウィ・ホールド・オン・トゥゲザー(ダイアナ・ロス)

2012年4月14日 (土)

組曲「金鶏」

Photo_2ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844~1908)の『金鶏』(1907)は、プロローグとエピローグの付いた3幕から成るオペラで、『サドコ』等と並んで有名なものとなっています。

そして、彼の死後、弟子のグラズノフとシテインベルクが生前の師の指示に従って編んだのが、「オペラ『金鶏』からの4つの音楽的絵画」という副題を持つ『組曲「金鶏」』(1909)です。

『金鶏』は、プーシキンの寓話をベースとしていて、リムスキー=コルサコフにとっては最後のオペラになりましたが、1909年に初演された時には、この偉大な作曲家はすでに鬼籍に入っていました。

おおまかなプロットは次の通りです。

ドドン王は、かつては何も恐れるもののないほどの威力を持った王でしたが、最近は寄る年波と疲れから、いつも外敵の脅威にさらされ、戦々恐々とした日々を送っています。

グウィドンとアフロンという二人の王子のアイデアも役に立たず、重臣たちも含めてみんなほとほと頭を悩ませていました。

そんな時、金の雄鶏を持ったひとりの占星術師が現れ、この金鶏が王国の将来を見通し、危機が迫った時には鳴いて知らせてくれる、と言います。

喜んだドドン王は、この占星術師への返礼として、望みを何でも聞きいれてやる、と言いますが、この時点では占星術師は、よく考えたいので時間をいただきたい、と答えます。

王たちが安心したのもつかの間、金鶏が鳴いて戦いの合図をしたので、まず王子たちが、続いてドドン王自身も出征します(この間、王は夢の中で、すばらしく美しい女性に出会います)。

戦場で王は、味方が敗北を喫し、ふたりの王子たちもどういうわけか刺し違えて死んでいるのを目にしますが、夜が明けるとテントの中から、なんと、あの夢に現れた美女が出てきます(彼女は大気の王の娘であるシェマハであることが判明します)。

彼女はドドン王に、自分を奪い合って王子たちが刺し違えて死んだことを知らせますが、王のほうはこのシェマハの女王がいたく気に入り、自国に連れて帰ります。

こうして、ドドン王と、珍妙な従者たちを連れ、今や王妃と相成ることになったシェマハの女王が王国に帰ってきましたが、例の占星術師が返礼としてこのシェマハを所望し、激怒した王は彼を殺してしまいます。

しかしそのあとすぐに金鶏が一声鳴くと、王の頭を強烈に一突きして死なせます。

この後、シェマハの女王と金鶏は姿を消してしまい、この国には王を失った臣民たちだけが困惑のうちに取り残されることになります。

このオペラには、明らかに反体制主義が感じられ、台詞の変更もロシア当局から求められましたが、その趣旨は一言で言うなら「権力はただの影にすぎない」というものだそうです。

『組曲「金鶏」』は、このオペラのハイライト的な名旋律を中心にして、かなり上手くまとめられていて、ところどころになんとも味のあるメロディーが出てきて聴き手を退屈させません。

「旋律の美しさではチャイコフスキー以上」とも言われるリムスキー=コルサコフは、私が最も愛好する作曲家の一人ですが、美しいメロディーが多く含まれているこの『組曲「金鶏」』は、『シェヘラザード』等と並んで、お気に入りの音楽作品になっています。

Ⅰ.宮殿のドドン王

Ⅱ.戦場のドドン王

Ⅲ.ドドン王とシェマハ女王の踊り

Ⅳ.婚礼の祝宴とドドン王の哀れな末路

2012年4月12日 (木)

イワン・スサーニン

Photoロシア国民主義音楽の祖であるミハイル・グリンカ(1804~57)は、『イワン・スサーニン』(『皇帝にささげた命』というタイトルでも知られる)と『ルスランとリュドミラ』という二つの重要なオペラを作曲しました。

『ルスランとリュドミラ』は、その序曲がしばしば演奏されることから、わが国でも割とよく知られているようですが、『イワン・スサーニン』のほうはそのタイトルからしてあまり知られていないような気がします。

ですが、この『イワン・スサーニン』こそは、それ以後の「五人組」やチャイコフスキーらのロシア・オペラに決定的な影響を与えた、まさにモニュメンタルな作品です。

一般にグリンカの作品は、西欧的模倣から脱却できずにいたそれまでのロシアの音楽とは明らかに異なり、真に国民的な芸術音楽として高められていますが、このオペラはそれらを代表するものであり、ロシア国民主義音楽全体の嚆矢にもなった重要な作品です。

このオペラは、4幕とエピローグから成っていますが、終始一貫、ロシア的情緒が横溢し、最初のロシア国民主義オペラの名に恥じない貫禄を備えています。

プロットは大体次のようなものです。

時は1612年と1613年まで遡りますが、ロシアとポーランドの間にあるドムニノという村では、農民たちがポーランド軍の侵攻に対して一致団結して立ち向かおうとしていました。

ところで、この村にはイワン・スサーニンという農民がいましたが、彼にはアントニーダという娘がいて、もうすぐソビーニン(出征中)というフィアンセとの華燭の典を挙げることになっていました。

しかし、ポーランド軍がモスクワに向かって進行しているという知らせを聞いたスサーニンは、今はそのような時ではないと考え、皇帝を戴くロシアに平和が訪れるまで待つように、と娘に言い聞かせます。

まもなくソビーニンが戻ってきて、ロシア軍がポーランド軍を打ち破り、スサーニンの友人でもあるロマノフ公が皇帝の位につくことになったことを報告し、いったんはスサーニン家に幸福が訪れます。

一方、ポーランドのジギスムンド三世の宮殿では、それとは知らずに勝ちを信じた王侯たちが宴にうつつを抜かしています(有名なポロネーズの場面)。

いよいよ結婚式が近づいたのでソビーニンは友人を招待しようと他所に出かけて行きますが、突如ポーランド軍の兵士たちがこの村に現れ、ロシアの皇帝はどこに隠れているのかと、スサーニンに詰問します。

ここでスサーニンは機知を働かせ、まず自分が養父になった孤児のワーニャに、このことをすぐロシア農民軍の首領のミーニンに知らせるようにと、秘密裏に送り出します。

そしてスサーニン自身は、あたかも皇帝の隠れ場所に案内するかのように装って、みずからおとりとなって、深い森の中にポーランド軍を連れていきますが、彼のこのような犠牲行為は、ひとえに強烈な祖国愛から来るものです。

やがて雪深い森の奥深くまで来たポーランド軍の兵士たちは、ついにスサーニンの計略に気づき、その場で彼をあやめます。

一方、帰ってきて事情を知ったソビーニンはスサーニンを助けようと後を追いますが、もう時すでに遅しでした。

しかしワーニャのほうは、皇帝がかくまわれている修道院までたどり着き、事の次第を報告し、これによってロシア軍がポーランド軍に一致団結して立ち向かうことになります。

結局ポーランド軍は撃退され、ロマノフ公が皇帝の位につき、ロシアは再び平和を取り戻すのですが、これも勇気ある農民のイワン・スサーニンの与かるところ大であり、彼は国民的英雄として語り伝えられることになります。

ペテルブルクでの初演(1836)の際、臨席していた皇帝ニコライ1世がみずからを称賛するオペラであると思い、ご満悦であったことも手伝って、評判は上々だったのですが、グリンカの意図はそれとは違い、一人の無名の農民の英雄的行為を提示することによって、皇帝が一般人民への援助をより多くするように、というものだったそうです。

また1866年にモスクワのボリショイ劇場でこのオペラを観た若き日のチャイコフスキーが大いに感銘を受けたことも有名です。

『イワン・スサーニン』は、このように、エピソードにも事欠かない、ロシア的雰囲気に満ちたとても魅力あふれる作品であるだけに、日本でももっとポピュラーになってもいいのでは、と私は思っています。

* この作品はまともに通して聞くと約3時間半もかかるので、ハイライト的な部分を集めてみました。

序曲

ポロネーズ

アリアを中心としたハイライト集(順不同)

エピローグ

2012年4月 8日 (日)

欧米版ご当地ソング集

今まで耳にした歌の中で気に入っているものを集めてみました。

すべて懐メロの部類に入りそうですが、同時にポップスの中では古典的地位を占めているものばかりだと思います(カッコ内は歌手の名前です)。

1.『ニューヨークの秋』(ジョー・スタッフォード)

2.『想い出のサンフランシスコ』(トニー・ベネット)

3.『パリの空の下』(ジュリエット・グレコ)

4.『モンマルトルの丘』(コラ・ヴォケール)

5.『モスクワ郊外の夕べ』(ドミトリー・ホロストフスキー)

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