ミュージアム

2012年1月14日 (土)

東京都写真美術館

私の気に入っている、日本の美術館の中に、東京都写真美術館があります。

恵比寿ガーデンプレイスの一角にある、モダンな雰囲気のするミュージアムです。

写真には、かなり前から興味があったにもかかわらず、私がこの美術館を初めて訪れたのは、去年の夏でした。

企画展を見に行ったわけではなく、4F(最上階)にある図書室で、写真集を見まくるという目的でおもむいたのです。

図書室は、そんなに広くはありませんが、南側に大きな窓があり、目黒方面がよく見え、全体として明るく清潔な印象を与えます。

開架図書は、写真集の双書のいくつかと辞典類くらいに限られていますが、閉架図書のほうはかなり充実していて、内外の写真集や評論集など、写真に関連した書籍が相当数あります。

私が最初に閲覧した(記念すべき!)写真集(閉架)は、ATGET(アッジェ)の「PHOTOGRAPHE DE PARIS」でした。

初版が1930年(アッジェの死後3年後)と古い年代物で、黄ばんではいるがまだしっかりとした造本になっているその写真集は、さすがに古雅な趣のあるものでした。

内容的にも、彼の真骨頂である、当時のパリの風物を写した作品群に限られてはいるものの、なかなか精選されていて、見ごたえのあるものでした。

(なお、アッジェという作家は、写真に関心のある人なら一度はその名を聞いたことがあるであろう、ほとんど無名のまま亡くなった、フランスの孤高の写真家で、のちのベレニス・アボットやウォーカー・エヴァンズ等にも影響を与えた人なのですが、私も大好きな写真家なので、またいつか機会があったら、詳しく書いてみたいと思います)

さて、そのアッジェの写真集を皮切りに、多くの写真集をただで閲覧させていただいたのですが、静謐な環境の中で過ごしたその時の流れは、貴重なものでした。

それ以後、何回かそこを訪れていろいろな写真集を閲覧しました。

一応、現在自分が興味を持っている写真集は一通り見たつもりですが、今後も、また気になる写真集等が見たくなったら、ぜひ訪れてみたいと思っています。

図書室のことばかり書いてきましたが、もちろんこれ以外にも、この美術館ならではの魅力的な企画展も随時やっていますし、オシャレなミュージアム・ショップやカフェも入っています。

写真好きの人なら一度は訪れてみたい、素敵なミュージアムだと思います。

東京都写真美術館