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2018年10月 2日 (火)

予感

予感

 

 

小雨そぼ降る物寂しい昼下がり

 

駅前に 広大なさら地が広がっている

 

人っ子一人いない無言のさら地

 

どんよりとした灰色の空の下

おぼつかない地平線が霞んで見える

 

将来ここに 大規模団地ができるらしい

 

高層住宅が林立した暁には

この茫漠とした光景は一変するだろう

 

晴れた日には

日陰と日向がくっきりするだろう

 

緑の木々が生い茂り

さまざまな人々が行き交うだろう

 

芝生にはつつましやかな花々が咲くに違いない

 

夜は照明灯がきらめき

無数の窓から光が放たれるだろう

 

そして

住民たちの喜怒哀楽に縁どられたドラマが

繰り広げられるのだ

 

今ここは のっぺらぼうな砂地に過ぎないが

そのころには

きれいな書き割り付きの舞台となっているだろう

2018年10月2日

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