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2018年6月14日 (木)

クローバー

クローバー

 

 

その空き地は

一面 クローバーで覆われていた

 

晴れ渡った夏の日の午後

年端もゆかぬわたしは

そんな聖域に土足で踏み込み

そんな楽園に身を横たえたのだった

 

あの草いきれ

あの三つ葉の香り

 

蝶は舞っていただろうか

虫は這っていただろうか

探していた四つ葉のクローバーは見つかっただろうか

 

それが さっぱり思い出せないのだ

 

そんなにも はるか昔のことなのだ

 

ただ覚えていることは

あの時 わたしが

天然の臥所(ふしど)に気持ちよく横たわっていたこと

 

そして

まちがいなく

幸福だったこと

 

 

2018年6月14日

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