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2018年5月24日 (木)

真昼の公園

真昼の公園

 

その公園は

正午ともなれば

静かなお祭り広場と化すのだった

 

大道芸人や露天商こそいなかったが

いつもきまってどこかから

名も知れぬ老若男女が大勢やって来るのだった

 

ペットボトルのお茶を片手に

群れ集う鳩に餌をやるおじさん

古びたベンチに座って

熱心に新聞を読むおじいさん

どこかの会社員とおぼしき若いカップル…

 

毎日毎日お昼時になると

それら見覚えのある顔が

繰り返し現れるのだった

 

道を挟んで北側に瀟洒な教会があり

公園の中央には一本の大きな木が植わっていた

 

一度その木の枝にとまっていたカラスから

少量のフンを頭にくらったことがある

何かタオルでも買って拭こうと近くの雑貨屋に入って

「カラスにフンをかけられました」と言ったら

「じゃあこれでもどうぞ」とタダで雑巾を一枚手渡されたが

いかにも下町らしい好ましさだと思ったものだ

 

ヒト ハト カラス…

正午ともなれば

さまざまな生き物が

都市の喧騒を逃れ慰安を求めて

その公園にやって来るのだった

2018年5月24日

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