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2017年3月26日 (日)

スロープ

スロープ

 

 

日差しの強い日の午後

芝生に覆われた急な斜面に座っていたことがあった

 

そばに年恰好の同じくらいの少年がいて

何度も寝そべっては

斜面をごろごろと転がり落ちていくのだった

 

両手を胸の前に組み

全身芝草だらけになりながら

心地よさそうに

 

きみもやってみな

 

言われるままに

横たわりつつ転がり落ちてみた

 

ぐるぐる回るあたりの景色

まぶしいばかりの太陽光線

 

芝生の程よいクッションを通して

大地の地肌を感じたのが新鮮だった

 

それは畳でもなく 絨毯でもなく 板張りの床でもない

天然の臥所(ふしど)であった

 

上には燦燦と照る太陽

下にはほの暖かい地肌

 

あの時 わたしは確かに享受していた

自然の懐に抱かれることの浄福を!

 

 

2017年3月26日

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