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2017年1月 1日 (日)

公園のベンチ

公園のベンチ

 

 

いつもそばを通る小さな公園にある

一脚の古びたベンチ

 

横木に塗られたペンキがかなり剝げ落ち

長い年月を感じずにはいられない

 

ある時は スマホをいじる顔見知りの青年が

またある時は カップ麺を啜る呑気そうな若者が

このベンチに腰掛けていた

 

一体 今までに

どれだけの人々が ここに腰を下ろしたことだろう

 

いかに多くの尻を受け入れてきたことか

 

子供の柔らかい尻

青年の硬く引き締まった尻

うら若い美女の艶麗な尻

老人のしなびた尻

 

分け隔てなく 誰の尻をも拒まないこのベンチは

いたって寛容で フレンドリーだ

 

おすまし顔したオフィスの椅子などとは

およそ次元を異にする

 

親愛なるベンチよ

これからも そこにいて

多種多様な尻を載せておくれ

 

そして この公園を訪れる人々の心身を

十分に憩わせておくれ

2017年1月1日

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