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2016年12月29日 (木)

大地

大地

 

 

ただ一人たたずんでみたい

晴れ渡った青空の下

果てしない大地のただなかに

 

遠くには穀物小屋が見え

農夫たちが収穫にいそしんでいる

 

ただ一人たたずんでみたい

曇天の日の黄昏時

果てしない大地のただなかに

 

プラトークをかぶった敬虔な老婦人が

肌寒い街道をしずしずと通り過ぎて行く

 

ただ一人たたずんでみたい

月影さやかな夜空を仰ぎつつ

果てしない大地のただなかに

 

天のおちこちで星がまたたき

頬をかすめる涼風が心地よい

 

ただ一人

都市の喧騒を離れ

日常の瑣事を忘れて

たたずんでみたい

 

彼方を走りゆくトロイカの

かそけき鈴の音が聞こえ来る

茫漠として果てしない

白銀の大地のただなかに

 

 

2016年12月29日

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