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2013年8月 7日 (水)

古い館からの眺め (ヤクンチコヴァ)

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マリヤ・ヤクンチコヴァ(ロシア 1870~1902)はパリのアカデミー・ジュリアン等に学び、生涯の大半をフランスで過ごした女流画家でしたが、その作品には同時代の象徴主義やアール・ヌーヴォーの影響が認められます。

『古い館からの眺め』(1897年 油彩・カンヴァス 88×107㎝ モスクワ、トレチャコフ美術館)はヤクンチコヴァがさる荘園屋敷(彼女自身の実家)の屋根裏部屋の窓から望んだ光景をモチーフにしたもので、前景に大きく描かれたコリント式の円柱群の向こうに広がる夕暮れ時の風景に、世紀末の、やがて滅びゆく地主階級の哀切なるメランコリーが感じ取れます。

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コメント

柱が半分を占める大胆な構図に驚きました。(主役は柱とも)
地主のメランコリーでしたか! 納得。

> Ray さん

手前の柱を強調することで、遠近感が強く出ていますね。
『桜の園』の絵画版とも言えるかもしれません。

休んでいました^^。

この、凄い構図・・。考えてみれば、よくあると思いますが
柱が 向こうの景色の広さを感じさせます。異化効果のように。

> kawasemi さん

大胆な構図だと思いますが、
自分の館に対する強い愛着のようなものが感じられます。

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