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2013年5月11日 (土)

青衣の婦人 (ソモフ)

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コンスタンチン・ソモフ(ロシア 1869~1939)は、1898年に「芸術のための芸術」を旗印に結成された「芸術世界(ミール・イスクーストワ)」の主要なメンバーで、愉悦的な幻想美の感じられる画風を示しました。

『青衣の婦人』(1897~1900 油彩・カンヴァス 103×103㎝ モスクワ、トレチャコフ美術館)はソモフが3年という長い年月をかけて制作した最高傑作で、モデルとなっているやや病弱そうな女性は彼の美術学校時代の学友です。

画面右奥で音楽を奏でている男女は古き良き過去へのノスタルジーを象徴し、その前にいる男性のプロフィールは画家の分身を表していると言われ、ややぎこちないヒロインのポーズと相まって、世紀末の耽美的、退廃的ムードを醸し出しています。

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コメント

ロシア皇帝の強さを感じます。あそこは 芸術文化にうんと
力を費やした帝国ですね。バレエにしても音楽 文学など・・。
フランスと結びながら・・。

> kawasemi さん

「フランスと結びながら・・」とは正鵠を射ていると思います。
近代ロシアの芸術は、やはり主としてフランスを範としていますよね。

3年もかけたとは、すごい集中力ですね。
同級生だから付き合えたのか、3年間、同じ服で同じポースは飽きちゃいそう。
出来上がったときは3歳老けちゃってるんですよ?!

> Ray さん

この絵に対する画家の並々ならぬ熱意が感じられるエピソードですね。
個人的には、女性の肖像もさることながら、
右側の庭園と空の雰囲気が気に入っています。

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