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2013年3月14日 (木)

マースレニツァ (クストーディエフ)

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ボリス・クストーディエフ(ロシア 1878~1927)はレーピンの弟子で、「芸術世界」等のメンバーでもあり、同時代の印象派やアール・ヌーヴォーの影響下に独自の懐古的、国民主義的作風を示しました。

『マースレニツァ』(1916年 油彩・カンヴァス 89×191㎝ サンクト・ペテルブルグ、ロシア美術館)は代表作の一つに数えられていますが、「マースレニツァ」というのはカトリック教国の謝肉祭に当たるもので、「食いだめ、遊びだめの週」などとも呼ばれるように、この2月の大斉前の1週間、ロシア人は冬を見送り春を迎える準備をし、楽しく飲食して陽気に過ごすのが習わしとなっています。

この作品では、春を間近にしたロシアの人々の歓喜とお祭り気分が、画家一流のフォークロア的手法で民族色豊かに描かれています。

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コメント

一瞬、雪に埋もれた馬車を他の馬車が助けに来た割には陽気な絵だなと思ったら、
お祭りでしたか!
空の明るさが春間近を感じさせてくれますね。

> Ray さん

いろんな面で、いかにもロシアらしい冬景色だと思います。
メリー・ゴー・ラウンド(画面左寄り)って、当時のロシアにもあったんですね。

ロシアの冬がよくでています。
あの空の色、、大きくして見させていただくと
何処からか シャガールの馬が空に横たわるような
ロシアならではの感じがします。

> kawasemi さん

シャガールは、クストーディエフもメンバーだった
「芸術世界」の主要画家の一人バクストについて学んだこともあるので、
二人の作風には相通じるものがあるかもしれません。
これをしもロシアの冬景色というべきでしょうか。

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