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2013年1月30日 (水)

皇女ソフィア (レーピン)

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イリヤ・レーピン(ロシア 1844~1930)はクラムスコイに学んだロシア・リアリズムの代表的画家ですが、この『皇女ソフィア』(正式のタイトルは『ノヴォデーヴィチ修道院に幽閉されてから1年後の1698年に起きた銃兵の処刑と召使全員の拷問の際の皇女ソフィア・アレクセーエヴナ』)(1879年 油彩・カンヴァス 202×145㎝ モスクワ、トレチャコフ美術館)は彼の歴史画の代表作の一つです。

父親と兄亡きあと、弟との政争に敗れて幽閉された皇女ソフィアが描かれていますが、右側には彼女を支援した銃兵の一人が絞首されているのが見え、皇女の後ろには年少の修道女のおびえたような顔があります。

今着ている金襴の衣服もまもなく黒衣に替えなければならず、敗北を喫して悶々たる日々を過ごさねばならなくなった皇女の姿が、画家一流の透徹した心理描写でリアルに描かれています。

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コメント

もうすぐ兵庫県の姫路市立美術館でレーピン展が開催される予定です。
「皇女ソフィア」も展示されるみたいで、楽しみです

こんにちは^^

中野京子さんの著書(怖い絵シリーズのどれか)で、
この絵を見ました。

この絵は、弟の側が描かせたのでしょうか。
それとも、皇女の側から?
どちらから見るかによって皇女のこの憤怒の形相も
見方が変わりますよね。

権力を大きく持っていっるものの心理を よく表していますね。
髪の振り乱し方、次の叫び声がありそうな・・・

> 猫スキーさん

私もこの絵は本場wトレチャコフ美術館で目にしたはずですが、
いかんせん、記憶にありません(今頃になって価値がわかってきました)。
レーピン展、楽しみですね^^

> 一葉さん

あの本、読まれたのですね(さすがです)。
なんか私も読みたくなってきましたw
憤懣やるかたない、と言うのはまさにこのことかも。
画家は皇女の顔を描くときは、
彼女の心境になってしまっていたかもしれませんね。

> kawasemi さん

幽閉されていても、なお堂々とした偉容はさすがですね。
権力欲の塊みたいに見えますが、
この6年後に他界したそうで、ちょっと気の毒な気もします。

レーピン展で見ました。
大きい絵で迫力がありました。
とても怖いと思いましたが、まさに心情を表しているのですね。

> Ray さん

レーピン展、行かれたのですね。
写真で見てもかなりの迫力ですから、
実物のスゴサは推して知るべしです。
鬼気迫る形相、さすがレーピンです。

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