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2012年12月 9日 (日)

アメリカの湖 (コール)

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トマス・コール(アメリカ 1801~48)は19世紀前半のアメリカ風景画を代表する画家で、「ハドソン・リヴァー派」(ニューヨーク州のハドソン川周辺の景観をロマン主義的手法で描いた一連の画家たち)の始祖と見られています。

この『アメリカの湖』(1844年 油彩・カンヴァス 46×62㎝ デトロイト美術館)は、彼の円熟期に描かれた作品です。

一人のアメリカインディアンが静寂な湖に見入っているという設定ですが、その色調の見事さや画面に横溢する静謐な情調等において際立っており、アメリカの原始的大自然をこよなく愛し、文明化を嫌悪したコールの面目躍如たるものが感じられます。

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コメント

この前の アメリカの絵画とどこか共通していますね。
自然の大きさ 豊かさにあるのだと思います。
どこか、日本画に近い感覚を感じました。

> kawasemi さん

アメリカの自然は、やはりスケールが違いますね。
ほんとに、以前載せた二つのアメリカ絵画を
足して二で割ったような作品です。
日本の山水画的雰囲気もありますね。
(いつも優れた絵解き、ありがとうございます)

見た瞬間、あまりに静寂で、「超地味っ!(失礼)」と思ったと同時に、現在はどうなっているのだろうと、今の派手なアメリカを憂いました。
「文明化嫌悪」だったのですね。解説を読んで納得です。

> Ray さん

古き良きアメリカ、といった感じの絵ですね。
文明化される前のアメリカの大自然を忠実に描いたという点では、
ハドソン・リヴァー派の作品の資料的価値も見落とせないと思います。

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