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2012年11月 6日 (火)

夕べの鐘 (レヴィタン)

Photo

イサーク・イリイッチ・レヴィタン(ロシア 1860~1900)はロシア最大の風景画家です。

母国ロシアの自然をこよなく愛したこの偉大な風景画家の作品は「抒情的風景画」と呼ばれ、独特のリリカルな情調に満ちています。

この『夕べの鐘』(1892年 油彩・カンヴァス 87×108㎝ モスクワ、トレチャコフ美術館)はそんな彼の代表作で、世界中に無数に存在する絵画作品の中でも、私自身最も愛好するものの一つとなっています。

ロシアの大地に僧院の厳かな鐘の音が響き渡る夕暮れ時の風景ですが、どこか限りなく平和で静寂なムードが漂っていて、「観る者の心に生きる希望を呼び覚ます」とまで言われたこの画家一流の傑出した技量がうかがわれ、地平線の彼方には「永遠の憧憬」が感じられます。

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ロシア絵画(作品別)」カテゴリの記事

コメント

素晴らしい風景ですね!
パソコンの窓が開いて外が見えてるのかと思っちゃいましたよ。
いっぺんでレヴィタンのファンになりました♪

> Ray さん

実はこの絵、世界に星の数ほどもある絵画作品の中でも、
おそらくは一番好きなものなんです。
もっと後で載せようかとも思ったのですが、
ちょうど今、秋なので載せちゃいました。

素晴らしいです! この風景 大きさ・・。ロシアです。・・・がこの
感じ、どこかで私は目にしている。風景が違っても 子供の時か・・。
ドナウの下流、、か。過去にも 未来にも。
ロシアの民謡の「夕べの鐘」 ♪ 夕べの 鐘の音~思いを~導く~

この絵は見たとき、かなりビックリしました。

ふつうの風景画は、横に広がる空気感や、遠近法で描かれていると思うのですが、

この絵は、横+縦に、伸びています。ふしぎです。

この風景を見ている画家は、背が高かったのかも。

私たちも、画家の目を通して同じ風景を見ているような、ふしぎな感覚です。

> kawasemi さん

名画というのは、国境を越えて人の心の深部に
訴えるものがあるのでしょうね。
ほんとうに、「夕べの鐘」のメロディーが聞こえてくるようです。
あの民謡は、コズロフの書いた詞でも有名ですね。

> あたんさん

貴重な絵解き、ありがとうございます。
不思議な広がりをもった絵ですね。
ロシア人が描いたロシアの風景なので、
ロシアの大地のような、格別大きなスケールが
感じられるのかもしれません。

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