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2012年11月19日 (月)

砂漠のエリヤ (オールストン)

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『砂漠のエリヤ』(1818年 油彩・カンヴァス 125×185㎝ ボストン美術館)は、「アメリカのティツィアーノ」と呼ばれたアメリカ・ロマン主義の画家ワシントン・オールストン(アメリカ 1779~1843)の代表作です。

オールストンは若い頃ロンドンやローマで学び、クロード・ロランやターナーの影響を受けましたが、後には独自の雄大で文学的趣味のある画境を開きました。

この作品のテーマは聖書のエピソードに基づくもので、大ガラスからパンをもらい受ける預言者エリヤが描かれていますが、どんよりとした雲、節くれ立った不毛な木など、オールストンらしいロマンチックで荒涼とした気配が感じられます。

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コメント

木、カラスと目がいきました。人の大きさを考えると、巨大ですね。
オーストラリアのハーンドルフで見たハンス・ヘイセンの白い木を思い出しました。

> Ray さん

Ray さんの今年の2月の記事の中のヘイセンの絵を
拝見しましたが、どこか通底するものがありますね。
どちらもどこか解放感と洗練が感じられます。

雄大ですね。カラスは裏の山にもあるのですが賢く人の
生きるときにも、死の淵にもよりそってくれる仲間のような
気がします。熊野には矢田鴉など神の化身のように祀って
います。 この絵のささくれだった木は 人間のようにも見えます。

> kawasemi さん

カラスって、真っ黒くてあの鳴き声だけに、
なにかマジナイ的なものを感じさせられますね。
鳥類の中でも人間にとって特別の意味合いでもあるかのように。
この絵の中の木の枝は、確かに人間の四肢のようですね。
(貴重な絵解き、ありがとうございます)

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