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2012年9月 1日 (土)

民衆の前に現れたキリスト (イワーノフ)

Photo_2

『民衆の前に現れたキリスト』(1857年 油彩、カンヴァス 540×750㎝ モスクワ、トレチャコフ美術館)は、アレクサンドル・イワーノフ(ロシア、1806~58)が、その死の直前まで20年もの歳月をかけて描いたライフワークです。

前景中ほどで洗礼者ヨハネが民衆に洗礼を施し説教していますが、彼はまた中景右側からこちらに向かって歩いて来るキリストを右手で指し示しています。

イワーノフはこの作品を完成するために、600点もの風景、裸体、静物などの習作を準備しましたが、むしろそれらのほうに輝きを放っているものが多いと言われていて、画家自身もこの絵に満足せず、完成したとも見なしておらず、発表当時から「崇高な失敗作」などと評されていた、いわくつきの作品です。

なお彼は盛んに外光での描写を試みたため、ロシアにおいては外光主義の祖とみなされています。

民衆の前に現れたキリスト(トレチャコフ美術館制作)

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ロシア絵画(作品別)」カテゴリの記事

コメント

素晴らしい!です。 一人づつの顔の表情にその人の性格や
人間性すら伝わってくるようなきがします。
どういうか、不思議な リアルさが どこにあるのかと思って見ていました。
多分 「民衆」の あり得る姿に そうしたものを感じさせたのでしょうか。

カリスマ性のあった「キリスト」とはいえ 神にはされていないものを
描いているようにおもいます。 ビデオのロシア語は わかりませんが
歴史の中でで 「神」にされていくのでしょうね。 

> kawasemi さん

風景と言い、人物と言い、かなりリアルに生き生きと描かれていて、
現実感あふれる作品だと思います。
近づいてくるキリストにしても、あまり神格化された風でもなく、
親しみやすさすら感じさせてくれます。
バプテスマのヨハネの左にいる服を着た4人は、
後にキリストの使徒となる人物たちだということです。

キリスト教使徒御伝の人たちですね。ピエロとかヤコブとか
いましたね。 そうだったような、カペラ以上の迫力は凄いです。
これは、やはりヨルダン川ですか。 語り継がれたものと 観念に
入った信仰と 現実のロシアの風景と イメージが織りなす
迫力なのでしょうか。。

(時にややこしい コメントが私のところに入って どうもです。
 今は、見たら削除しています。)

> kawasemi さん

作品のサイズ自体、かなり大きいのですが、
画面にもどこか雄大なスケールが感じられるのは、
やはりロシア人画家のなせる技でしょうね。
人物の相貌はもとより、所作までがどこかロシア的に思えます。

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