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2012年9月 8日 (土)

ジャンヌ・ダルク (バスチャン=ルパージュ)

Photo

ジュール・バスチャン=ルパージュ(フランス、1848~84)は、「感傷的ヒューマニズム」の作風で知られる自然主義の画家ですが、クールベの影響を受けた写実的な画風で主として農民の生活を描き、また肖像画や風俗画にも優れた感性を示しました。

この『ジャンヌ・ダルク』(1879年 油彩 254×279㎝ ニューヨーク、メトロポリタン美術館)にも、そんな彼の特質が活かされていますが、特に彼一流の入念で精緻な草木の描写がひときわ精彩を放っています。

実家の庭先で、今まさに神の啓示を聞き、王太子シャルルを支援せんと決意する時のジャンヌが描かれていますが、その後方には大天使ミカエルら三人の聖人たちが描かれています。

この作品は、フランスが普仏戦争でアルザス・ロレーヌ地方をドイツに奪われていた時期に制作されたもので、中世の百年戦争の救国のヒロインであったジャンヌが、当時再び人気を博していたそうです。

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コメント

なんという、すばらしい名画。森の匂いがしてきます。

1879年仏というと、私の好きな画家がたくさん密集しています。

文化が最高に洗練されていた時代だと思います。憧れちゃいますね。

> あたんさん

「森の匂い」・・・ まさにその一言に尽きますね。
それも少し田舎びた土臭い匂いかもしれません。
バスチャン=ルパージュは農村風景を好んで取り上げましたが、
ミレー等のものよりもずっと写実的で、モダンな雰囲気がします。

この絵は、はじめて見ました。ジャンヌ・ダルクが神の啓示を受けて
と言うより、何か悩んでいる様子が伺われます。本当に 廻りの木や土
を入念に描かれていますね。この周りは、私の家に似た感じ^^します。

100年戦争、イングランドの薔薇戦争 いつの世にも「小さいナショナリズム」
的なものを 人は持つのでしょうか、、。シェクスピアの頃ですね。
ジャンヌ・ダルクは 悲惨な最後を迎えますね。 この絵では 15~6でしょうか

> kawasemi さん

確かにどことなく躊躇している様子ですね。
何せ突然のことでしたので。

「小さいナショナリズム」・・・ 
今ようやくヨーロッパ諸国は以前よりは仲良くなってきていますが、
いつかは一つにうまくまとまってほしいものです。

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