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2012年8月28日 (火)

シュレッケンシュタイン近くのエルベ川の渡し舟 (リヒター)

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アドリアン・ルートヴィヒ・リヒター(ドイツ、1803~84)は、フリードリヒ等と共にドイツ・ロマン派を代表する画家ですが、そのメルヘンや民話を題材にした温和で優雅な作風は親しみやすく、ドイツの国民的画家として有名です。

『シュレッケンシュタイン近くのエルベ川の渡し舟』(1837年 油彩 117×157㎝ ドレスデン絵画館)はリヒターが、ボヘミア地方のエルベ渓谷を徒歩旅行していた時に見かけた、夕暮に川を渡っていた渡し守の老人のことを、後に思い出したことによって描かれました。

エルベ川の水面を静かに滑り行く渡し舟には様々な世代の人々が乗っていますが、この光景は、ロマン派のモティーフとしてしばしば用いられる、ゆったりとした時の流れの中での「人生の舟」を象徴していて、ほとんど神聖とも言えるような情感を醸し出しています。

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コメント

川が時の流れを 感じさせていきます。 エルベ川は旧東ドイツを
流れていたかわですね・・。 バッハ以降多分リコーダーのようなもので
街なかで歌われていた曲があります、この絵に合うような。
「時」はゆっくり流れる時代は、人の人生は短かったとしても
良い 時代におもえます。

エルベ川と言えば あの大戦後 「エルベの誓い」をやった所ですね。
「歌 エルベ川」 は 良いも悪いも 時代に吸い込まれた さすが 
ショスタコーヴィチの 美しい曲ですね。あの 歌声を歌っていた頃・・・^^

> kawasemi さん

エルベ川はライン川に比べるとやや影が薄いかもしれませんが、
ハンブルクやマイセン、そしてドレスデンといった
名高い都市をその流域にもつ重要な川です。

「エルベの誓い」は有名ですよね。
あのソ連軍とアメリカ軍の兵士たちが握手しようとして、
お互いに手を差し出している写真が印象的です。
リヒターの時代から第二次世界大戦、そして21世紀の現在まで、
エルベの流れはさまざまな人為の変遷を見守ってきたのですね。

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