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2012年8月16日 (木)

プーシキン像 (キプレンスキー)

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オレスト・キプレンスキー(ロシア、1782~1836)が描いたこの『プーシキン像』(1827年 油彩 63×54㎝ モスクワ、トレチャコフ美術館)は、数あるプーシキンの肖像画の中でも最も有名なものです。

キプレンスキーは農奴階級の出身でしたが、折からのナポレオン戦争やデカブリストの乱によって民族意識や進取の気概を鼓舞された一連のロシア・ロマン主義の芸術家たちの中にあって、肖像画のエキスパートとして名を馳せました。

詩人が肩から掛けているスコットランド風のチェックのマフラーは、当時ヨーロッパを席巻しプーシキンも大いに影響を受けたロマン派の詩人バイロンを、背景に置かれたミューズの像は詩人の霊感を、という風に、この絵の中には、ロシア近代文学の父とも仰がれるこの大詩人にまつわるものがいくつかあるようです。

プーシキン像(トレチャコフ美術館制作)

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コメント

かなり昔、モスクワでロシアで一番愛されている作家は?と通訳の
方に聞いた覚えがあります。 すかさず プーシキンと答えてくれました。
国民的な、代表なのだと思ったのです。
 何処かで オネーギンや 大尉の娘、、なんか 私には高校生かなあ・・
あのころ ただ数多く読んだ記憶ありますが、 今、プーシキンの詩を
読んでみたいなと 思ったりしています。

> kawasemi さん

日本人にとってロシア文学と言えば、まずトルストイとドストエフスキーが
想起されるでしょうが、ロシア人にとってはプーシキンみたいですね。
トルストイやドストエフスキーの小説は何語で読んでもそんなに
変わらない感じがしますが、プーシキンの詩や散文に限っては、
不思議とロシア語で読まないと深く味わえないような気がします。
やはりプーシキンの作品は、ロシア人だけが本当に味わえる、
ロシア人にとっての永遠の「心のふるさと」なのかもしれません。

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