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2012年6月22日 (金)

ポール・マルリーの洪水 (シスレー)

Photo_4

『ポール・マルリーの洪水』(1876年 油彩 60×81㎝ パリ、オルセー美術館)は、アルフレッド・シスレー(フランス、1839~99)が描いたいくつかの同タイトルの作品の中の一つで、おそらくは一番有名なものです。

シスレーはイギリス人でしたが、パリ近郊の風景をことのほか愛し、ほとんどこの地で生涯を送りました。

冬に雪がたくさん降ると、春になってセーヌ川が洪水に見舞われたものですが、いまだ水の引かない光景をシスレーは彼独特の印象派的タッチで詩情豊かに表現しています。

右側の木立の向こうがセーヌ川で、中央に見える小屋のようなものは洗濯場らしいのですが、雲の多い空や水面に映る光の効果の処理が巧みで、全体として温和で静かなムードに包まれています。

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コメント

おおお~洪水、、私の地域は よく洪水があります。 
 この絵も 洪水を美しく描いていますね。 どうしてか
 イギリス人は 水と空を描くの 巧いな~と思いました。
 「洗濯場」 というのが昔、日本にも 家と離れて共同場
 として在りましたね。 いま 思えば 贅沢な空間だったなと
 思います。

> kawasemi さん

シスレーは、もっぱら風景画だけを描きましたが、
とりわけ水と空の描写に秀でていた人だと言われています。
描法について詳しいことはわからないのですが、
かなり独自性のある筆づかいで描かれていることは確かです。
コローやモネの影響を受けながらも、終始一貫、
常に変わらぬ温雅で詩情に満ちた作品を生み出していった人で、
印象派の中では最も好きな画家の一人です^^

@ あ~ シスレー 
  はいはい、、今 私の中で 蘇って来ました。 
  先日、こちらも ちょっとした洪水で、それを思っていただいた
  ように かどりさんは ”洪水”の絵を 美しく載せていただき
  シスレーが ピンとこなくて すみません。私も あの方やモネ
  など 好きです。^^:

> kawasemi さん

シスレーが、水と空を描くのに巧みだったのは、
若き日に傾倒したターナーやコンスタブルの影響もあると思います。

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