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2012年5月30日 (水)

モルトフォンテーヌの追憶 (コロー)

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『モルトフォンテーヌの追憶』(1864年 油彩 65×89㎝ パリ、ルーヴル美術館)は、カミーユ・コロー(フランス、1796~1875)の後期を代表する名高い作品です。

この作品では、遠くのものは淡くぼんやりと、近くのものは濃くはっきりと表現する、いわゆる「空気遠近法」が使われています。

コローの風景画の多くからは、その銀灰色による淡く甘美な詩情が感じられますが、この絵の中に見られる池の水面の光の反射や前景左で戯れている三人の少女たちのような夢幻的なモティーフにより、いちだんとその特質が際立っているようです。

彼の絵は、18世紀の客観的で写実的な風景画とは一線を画していて、どの作品にも彼独自の温和で節度ある抒情的なムードが横溢していますが、さらにその光の効果を考慮した作風により、他のバルビゾン派の画家たちとと共に、後の印象派の先駆者と見る向きも多くなっています。

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コメント

こんばんは。 コローですね 私はこの方は、名前や他の絵で
 知ってはいるのですが 今まで あまり目にとめなかった方 
 なのです。 印象派初期の方でしょうかね。ようやく 宮廷を
 飛び出し 光の中で行った美しさに 入ったひとでしょうか・・。
 
 この空気感は 本物を見たいものです。 絵画はいろいろあって
 空気を描いている・・そういう方 好きです。日本画にはあるように
 思います。 間と 空気^^とか・・。

> kawasemi さん

コローはじめバルビゾン派の画家たちは皆、
パリ近郊の田園風景をこよなく愛して、
まさに戸外に飛び出して行って、その大気や光の効果を
正確にとらえてキャンバスに再現しました。

ルーヴル美術館でこの絵を見た時は、
たくさんの他のコローの作品の中に展示されていたので、
それほど目立ちませんでしたが、
この絵だけをじっくり見ていると、やはり傑作だと思えます^^

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