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2012年2月21日 (火)

ぼくはひとりで道に出る・・・    レールモントフ    (ロシアの抒情詩 4)

ぼくはひとりで道に出る・・・



ぼくはひとりで道に出る。

霧の中で石ころ道が輝いている。

夜は静かだ。 荒野は神の言葉に耳を傾け、

星は星と語り合っている。



天空はおごそかですばらしい!

大地は青白い光の中で眠っている・・・

どうしてぼくの心はこんなにも痛むのだろう?

何かを期待しているのか? 何かを悔やんでいるのか?



ぼくはもう人生から何も期待していない。

過ぎ去ったことなんかちっとも残念じゃない。

ぼくは自由と静寂を求めているのだ!

ああ、何もかも忘れて眠ることができたら!



だがそれはあの冷たい墓の眠りなんかじゃない・・・

ああ、ぼくはとこしえに眠りたい。

心のうちではいのちの力が静まり、

息づくたびに胸がかすかに上下する。



日がな一日ぼくの耳を楽しませつつ、

甘美な声が愛について歌い、

ぼくの上ではとこしえに緑に色づきつつ、

薄暗いカシの木が身を傾けてざわめくのだ。




Выхожу  один  я  на  дорогу...

                       М.Ю.Лермонтов

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