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2012年1月11日 (水)

ペンギン・リーダーズ

いきなり洋書の話になるとは、われながら唐突だと思うのですが、職掌がら、英語の本には日常よく接しています。

とはいえ、私の場合、それら洋書は大概、自分の英語トレーニングのための手段ないし道具として利用しています。

以前は、果敢にもジョイスやヴァージニア・ウルフ等の小説の原書を、辞書を引き引き読んでいたのですが、偉大な作家の書いた文章は、ご多分にもれず、やはり個性的で癖がある。

日本で生まれ育った私に、微妙な英文のニュアンスなど解せるのだろうかと思いつつ、少しずつ読み進めていくのが常でした。

ペンギン・リーダーズには、ごぞんじのように、古今東西(主として欧米文学)の傑作をやさしく書き直した(リトールドした)ものが多いのですが、これが英語学習者にとっては、なかなか有用です。

多少なりとも古典文学に関心のある、いったん英語から離れていた方々にもお勧めできます(もっとも読む前に、簡単な英文法のおさらいをされたほうがいいとは思いますが)。

語彙が制限されている分、基本語や基本熟語が随所に繰り返し出てくるので、否応なくそれらが記憶に残ります。

私が最近読んだのは、ディケンズの「二都物語」(A Tale of Two Cities)です。

愛するルーシーの夫の身代わりとなって断頭台に上るカートンの最後の言葉はひとしお感動を呼びます。

It is a far, far better thing that I do than I have ever done; it is a far, far better rest that I go to than I have ever known.

原文のプロットをかなり的確に把握しつつ、楽しみながら、感動しながら、読み進めていける、ペンギン・リーダーズ・シリーズは、英語学習者にとっては、好個の教材と言えるでしょう。

ほかにも、これと似た性格を持つ学習用リーダー本として、オックスフォード・ブックウァームズ・シリーズやマクミラン・リーダーズ・シリーズがあり、いずれもクラシックな文学作品をリトールドしたものが多く含まれていますが、どちらのシリーズも挿絵が多いのが特徴です。

いずれにせよ、自分の語学レベルに合ったものを選んで、速読ないし精読してみるといいと思います(ちなみに私は、まずざっと一通り、細部を気にせず一読したうえで、精読するという学習方法を取っています)。

ペンギン・リーダーズ(日本版)

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コメント

ペンギン リーダーズの愛読者です。少しでも英語力が上がったらいいなと思い読んでますが、ストーリーもまずまず楽しめますね。

ゴロンタさん、コメントありがとうございます。

ブログ、拝見させていただきましたが、ペンギン・リーダーズに精通されているようで、なにかとアドバイスいただけたら、と思います。

「ファウストス博士」は、マーローの代表作として有名なので、書店で手に取って見たことはあるのですが(買おうか買うまいか、かなり迷った(笑))、ちょっと他のアイテムとは毛色が違って読みにくそうだったので、結局、未読です(余力があったら読んでみたいような気もするのですが)。

リーダー本シリーズの中では、やはりこのペンギン・リーダーズものが一等すぐれているように思います(プロットが原作に忠実なところが気に入っています)。

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